壮大なオーケストラで聴くドラゴンクエストの世界 すぎやまこういち 交響組曲ドラゴンクエストVI 幻の大地

 今年の9月にドラクエコンサート「壮大なオーケストラで聴くドラゴンクエストの世界 すぎやまこういち 交響組曲ドラゴンクエストVI 幻の大地」が我が新潟で開催されたので参加した時の思い出を書きます。

 ちょうど本日12月9日は1995年にスーファミ版の『ドラゴンクエスト6 幻の大地』が発売された日ですし28周年記念企画ですな。少し前に声優の中村悠一さんもドラクエ6の実況配信をされてましたし6熱はかなりヒートアップしてました。

 指揮は去年の5と同じく大井剛史さん、演奏は食と温泉のオーケストラ・山形交響楽団のみなさん、主催はBSNでした。

 プログラムはこちら。

◆序曲のマーチ

◆王宮にて

◆木漏れ日の中で~ハッピーハミング~ぬくもりの里に~フォークダンス~木漏れ日の中で

◆さすらいのテーマ~静寂に漂う~もう一つの世界

◆迷いの塔

◆ペガサス~精霊の冠

◆悪のモチーフ~ムドーの城~戦慄のとき~ムドーの城

◆勇気ある戦い~敢然と立ち向かう

 休憩

◆悲しみのとき

◆奇蹟のオカリナ~神に祈りを~奇蹟のオカリナ

エーゲ海に船出して

◆空飛ぶベッド

◆暗闇にひびく足音~ラストダンジョン~暗闇にひびく足音

◆魔物出現

◆魔王との対決

◆時の子守唄

 アンコール

過ぎ去りし時を求めて

交響組曲ドラゴンクエストXI」”過ぎ去りし時を求めて”より

 今年もアンコールは11の過ぎ去りし時を求めてでした。プログラムは四角からダイヤ型になっていました。それから、今年はコロナウイルスに関する諸注意がプログラムには書かれていなかったんですがやはり5類移行の絡みか。

 そして大井さんの宣材写真が去年はタキシードでしたが今年は黒のハイネックになっていました。

 

 開始前の音出しでは悪のモチーフがちらほら。大井剛史さんが登場し「指揮とお話」と自己紹介されてましたが実際トークもすごく楽しかったですね。大井さんは拍手に包まれて登壇されたことから「こんなに拍手をもらえてなにわ男子になった気分です」とお話されたのが面白かったです(笑)。ですがこの数日後その事務所は…。

 話を戻してここから演奏スタート。序曲のマーチは何度聴いても素晴らしかったです、特に天空ファンファーレが本当に好きで。また、オリジナル版の6の序曲のマーチのサウンドは華やかさとかっこよさがすごいんです。スーファミ限定なのが惜しまれる。お城の曲「王宮にて」はリアルタイム当時から好きな曲なんですよね。あの力強さ、哀愁がたまらない。おかげでセーブするときはこの曲が流れる場所にこだわったりも。

 大井さんの好き曲はフォークダンス。お祭りで流れる曲ですね。最序盤でお使いを終えて帰ってきた後に聴いてすごい胸にしみたのを思い出します。ほのぼのして癒される名曲です。花火が上がる場面が好きとのことで「幸せなシーンで流れる」と。

 町の曲「木漏れ日の中で」はライフコッドの自宅を出た後本当に木漏れ日が光る演出があるんですがこれは本当に白眉!

 現実の世界、夢の世界、海底世界のフィールド曲三曲は実際同じ曲で、テンポを変えることによって違いを表現しているとのこと。ところで最初は「上の世界/幻の大地」で区別してたんですが終盤「夢の世界/現実の世界」なんですよね。

 「精霊の冠」は6の中でもかなり好きです。あのほわっとした雰囲気と優しくも物悲しさあふれる曲に癒されたり泣かされたりしています。

 「悪のモチーフ」は6の音楽において何度も使われてますね。題名のない音楽会で「モチーフ」の解説があったことを思い出します。「敢然と立ち向かう」はムドー戦。ゲーム中一度しか流れないのもありますが大一番の戦いが本当に熱い熱い。絶対に負けるかという気持ちを煽られるのですが…最初はムドーが強すぎて負けバトルと勘違いしてた(笑)。今は一発で挑んでも勝てるようになりましたが。

 

 お話タイム。ゲーム音楽をオーケストラで表現するにあたって難しいのは「テンポ」らしいです。生活音は少しずつテンポが変わったりしますがゲーム音楽は一定であると。例えば雨の日だから早くなったりはしないと。また、RPGは一つの音楽を長く聴く、とも。これはすぎやまこういちさんの言う「聴き減りのしない音楽」に通じますね。また、演奏と違ってゲーム音楽は常に一定のリズム、高低であるというのは『ファイナルファンタジー6』サントラのブックレットで植松伸夫さんも語られてましたね。やはりゲーム音楽の巨匠は通じるものがあるのか。

 2018年に山形で演奏した時すぎやまこういちさんが指導にいらっしゃったそうです。4月29日に最後の練習中アドバイスをしてもらい、あわあわ船の曲の「ぽわっ」音にこだわったお話も。3の「そして伝説へ」でタンタラタタン(転調部分、スーファミ版ならレイアムランドが出るところ)は弾ませて飛ばさないでと言われたそうで先生の教えを守っていると。

 ここで休憩。

 

 休憩後のお話で「素晴らしいホール」と会場を褒めてくれたのでケンミンとして鼻が高い。すぎやまこういちさんはゲーム音楽は知っているけどオーケストラの知識がない人にドラクエの生オケを通してオーケストラに興味を持ってもらうのが夢だったそうです。秋の告知もありましたが9~11月のものだったので割愛。木梨憲武さんもオーケストラをされるというお話が。12月24日郡山文化センターで15時からドラクエ4のコンサートがあるというお知らせもあるので興味ある方、お近くの方はいかがでしょう。

 大井さんのドラクエ6のお話も。最初に出たのはスーファミで、大井さんはデスタムーアデスピサロエスタークと魔王の名前がこんがらがる事態に。3DSで遊んだというお話ですがDS版を3DSで遊んだってことかな?転職繰り返して強くしようと思って強化を繰り返しているうちにほったらかしてしまったそうです。強化に力入れてると積んでしまうのはわかりますね(笑)。オレもブレワイは強化ばかりして全然クリアできてなくてェ…。

 そのデータの主人公の名前は「ロット」で、勇者ロトのもじりだとか。かなりセンスがいいですね、ロットと聞くと『ファイアーエムブレム封印の剣』の戦士を思い出します。DS以降は主人公には「レック」という名前がつきましたが「おもいだす」を使うことから「おぼえる」→RECをとんちをきかせてレックにしたと思ってたんですよね。6だからロック→レックと思ったりもしましたが「レイドック」の略称が有力な線かと。

 コンサート前に見返したロットはスーパースターの星3「デビュー」で、ハッサンはパラディンの星8、ミレーユは魔法戦士の星6だったそうでゴールドは使い込んで少なかったそうでした。大井さんの教訓ではRPGは時間を開けずにやりきった方がいいと。最後にクリア後は隠しダンジョンがあり、4や5との天空三部作とのつながりがあきらかになるとも。確かこれはリメイク以降でしたね。

 

 後半戦の曲ではまず「エーゲ海に船出して」。ドラクエシリーズの海の曲で一番好きです。最初は雄大なんですが途中から軽快になるパートがお気に入りで、どこか軌道に乗ったからちょっと宴会でもというような明るさがあります。

 「空飛ぶベッド」も大好き。本当に空飛ぶベッドは欲しいです(笑)。この曲はシロフォンの音がとてもかわいらしいのですが…自分の席ではシロフォン奏者の人が見えなかった!

 「魔王との対決」に手汗を握ったあとはエンディングの「時の子守唄」。めでたしめでたしで終わったはずなのにどこか物悲しさを感じるのが印象的です。それでもこの後の天空三部作の広がりを思わせるような壮大さには圧倒されました。一番小さい音でラストというのがこだわり。ゲームだとこの後は序曲のマーチから「The End」に続くんですよね。

 

 エンディングトークではなんと来年も開催が決まったという嬉しいお知らせ。タイトルは未定とのことです。大井さん来られるなら嬉しい。11までやりきりたいそうで「音の航海」と語ってました。 

 アンコールは昨年と同じくドラクエ11から「過ぎ去りし時を求めて」。やはり豪華な曲でした。新たなロト伝説を思わせる壮大さ。

 

 2020年頃から毎年開催されていたから今年もと思い常にBSNのCMはチェックしていましたが見事にキャッチできてよかった。ドラクエ6スーファミ版をクリスマスにもらえたのが思い出であり、めちゃくちゃ夢中になりましたね。子供心に大地の大穴の先にある世界だとか夢を実体化した世界とか本当にワクワクしましたし。好きなところを聞かれると「小学生の時のあの心で夢中になったから」というのが一番の回答になります。グッズにも手を出しましたし6主人公の勇者のイラストカードが欲しくて何パックも買ったり。余談ですが好きなドラクエは5と6が双璧なんですが実はFFも6と5がツートップなんですよね。

 そんなだから5に続いて6でもコンサートに参加できたことが本当にありがたかったですね。ドラクエ6といえば夢と現実二つの世界が特徴、ということで自分も空想と現実どちらが大事ということもなく両方楽しんでいくようなユーモアを持ち合わせ、人生という名の冒険をする勇者として日々をしっかり楽しく体に気をつけて生きていきたいと思います。

 今年はドラクエ6コンサートとりももん生誕祭と、地元で救われて遠征でも救われてとたくさんのものをもらったことになりますね。

 

 企画のみなさん、指揮とお話の大井剛史さん、演奏の山形交響楽団のみなさん、そしてドラクエシリーズの音楽の生みの親すぎやまこういちさんに変わらぬ感謝を。